トロン(TRON/TRX)

トロンは2021年3月17日に国内取引所であるビットポイントで、国内で初めて取り扱いが開始された仮想通貨です。

しかしそんなトロンへの投資を検討しようにも、そもそもトロンがどんな仮想通貨なのか知らないという方もおられるのではないでしょうか?

そこで今回は仮想通貨トロンについて、その特徴や今後の見通しなどをわかりやすく解説していきます。

この記事の要点
  • トロンは、デジタルコンテンツを配信・保存・所有できる分散型(非中央集権型)のプラットフォーム
  • トロンは2021年2月以降高騰したが、その伸び率はビットコインなどにやや劣る
  • トロンの今後を占う要素は、ポジティブなものだけではない
  • トロンを購入するなら、国内取引所では唯一トロンを取り扱うビットポイントがおすすめ
  • トロン以外のアルトコインを購入するなら、アルトコインの種類が国内で最も多いコインチェックがおすすめ
目次

仮想通貨のトロン(TRON/TRX)とは?

トロンのトップ画面
通貨(トークン)名トロン(TRX)
ティッカーシンボル・単位TRX
現在の価格(2021年3月時点)約0.05ドル
時価総額(2021年3月時点)約37億ドル
時価総額ランキング(2021年3月時点)27位
公式サイトTRON公式サイト

トロン(TRON)はブロックチェーン技術を利用し、ユーザーが自由にゲームや動画、音楽などのデジタルコンテンツを配信、保存、所有ができる場を提供することを目的としたブロックチェーンプラットフォームです。

ビットコインなどのメジャーな仮想通貨・ブロックチェーンとは内容が大きく異なるので、イメージが付きにくいかもしれませんが、

  • ビットコインはブロックチェーン技術によって、分散管理による非中央政権型の取引システムを構築している
  • トロンではブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している

と考えてください。

またそのプラットフォーム上で基軸通貨として扱われている仮想通貨も、同じくトロン(TRX)と言います。

トロン(TRON/TRX)の特徴

トロン(TRON)はデジタルコンテンツを配信・保存・所有できるブロックチェーンプラットフォームとして、次のような特徴・性能を有しています。

トロンの主な特徴3つ
  • 分散型(非中央集権型)のプラットフォームである
  • 個人でICOができる
  • DApps(分散型アプリ)を開発・利用することができる

分散型(非中央集権型)のプラットフォームである

音楽や映像を配信するプラットフォームというのは、メジャーなもので言えばYouTubeなど、すでに多数存在しています。

それら既存のプラットフォームとトロンを分ける大きな違いは、トロンが分散型(非中央集権型)のプラットフォームだということです。

例えばYouTubeはGoogleの子会社であるYouTube社が運営しており、基本的な権限はすべてYouTube社にある中央集権型のプラットフォームだと言えます。

しかし、中央集権型のプラットフォームには次のような問題点があります。

  • 運営者側による利用料や手数料の徴収
  • 広告中心のマネタイズモデルによるコンテンツへの悪影響
  • サーバーダウンなど運営者側のトラブル発生の可能性

まず中央集権型のプラットフォームの場合、クリエイターは利用料や手数料、利益の一部などを運営者側に支払う必要があります。

また、既存のプラットフォームの多くは収益の柱は広告収入なので、いかにユーザーに広告を再生してもらうかが最重要であり、そのことがコンテンツの質にも悪影響を及ぼしています。

さらに、サーバーダウンなど運営側のトラブルが起こると、一斉に全てのユーザーが利用できなくなってしまうというリスクをはらんでいます。

そこでトロンでは、ブロックチェーン技術を活かした分散型のプラットフォームを構築することによって、

  • ユーザーとクリエイターを直接つなぐ
  • 広告中心のマネタイズモデルからの脱却
  • ユーザーがプラットフォームを使えなくなるようなトラブルが発生しづらい

こういったことを実現しています。

まずトロンでは特定の運営者が排除されるので、ユーザーからクリエイターに報酬を直接渡すことができます。

またその場合、広告から収入を得る必要性もなくなるので、クリエイターは純粋にユーザーが満足するコンテンツ作成を目指すことができます。

さらにブロックチェーン上で分散管理されるので、仮にどこかのブロックでトラブルが起きても全体としては機能し続けることができ、全体に大きな影響を与えるようなトラブルを回避することが可能です。

個人でICOができる

ICOとは、「イニシャル・コイン・オファリング」の略称で、仮想通貨の新規発行による資金調達方法の一つです。

トロンを利用するクリエイターは、例えばコンテンツ作成にかかる資金の調達のために独自のトークンを発行し、それをICOで売ることができます。

トークンを買った側は、そのクリエイターが人気になってトークンの価値が上がれば利益を得られるという仕組みです。

またトロン上でつくった独自のトークンは、トロン(TRX)とも交換することができます。

DApps(分散型アプリ)を開発・利用することができる

トロンでは、ブロックチェーン上でDApps(分散型アプリ)を開発・利用することができます。

DApps(分散型アプリ)とは?

DApps(分散型アプリ)とは、ブロックチェーンを用いた中央管理者を必要としないサービスやゲームを提供するアプリケーションのことです。

トロンのアプリストア「DApp Store」では、トロンを基盤にして開発されたDAppsが、ゲームアプリなどをはじめとして300種類以上配信されています。

トロン(TRON/TRX)のこれまでの価格推移

トロンは2017年8月にローンチ(新規公開)され、それ以降現在まで次の2つの要因で大きな価格変動がありました。

これまで大きな価格変動を起こした要因2つ
  • 2017年12月~ 仮想通貨バブルで急騰、バブル崩壊で急落
  • 2018年4月~ 韓国の大手取引所「Bithumb」への上場により急騰

2017年12月~ 仮想通貨バブルで急騰、バブル崩壊で急落

トロンは2017年8月のローンチ(新規公開)後、すぐに仮想通貨バブルによって急騰。

バブル時は約0.23ドルの高値をつけました。

しかし、2018年に入ってすぐにバブルは崩壊し、瞬く間に急落していきました。

2018年4月~ 韓国の大手取引所「Bithumb」への上場により急騰

トロンは仮想通貨バブル崩壊後、低調な値動きが続いていましたが、2018年4月5日に韓国の大手取引所「Bithumb」への上場が発表されて急騰しました。

2018年4月の始値が約0.034ドル、急騰時の最高値が約0.094ドルなので、一時3倍近くまで伸びたことになります。

ただその後はなだらかに下降し続け、これ以降は目ぼしい動きもなく、0.01ドル~0.04ドル程度のレンジ内で推移し続けました。

トロン(TRON/TRX)の現在の評価と価格急騰の要因

引用元:TradingViewの提供チャート

上の画像は、2021年に入ってからのトロン(TRX/USD)のチャートです。

トロンは2021年2月に一時急騰しており、2月始値約0.033ドルに対して、2月最高値0.061ドルと2倍弱上昇しました。

ただその後はすぐに調整の下落が入り、現在も続伸はしているものの勢いは落ち着いてきています。

なお今回の急騰は、トロン自体に関して価格を押し上げるようなポジティブなニュースがあったわけではありません。

2020年10月以降、仮想通貨全体に対する投資熱が大きくなってきており、主要な仮想通貨は軒並み高騰しています。

そういった状況の中で、トロンに対しても一部の投資家から白羽の矢が立ったものと見られています。

なお、なぜ仮想通貨全体の投資熱が増大しているのか、その要因についてはビットコインの見通しの記事をご覧ください。

またトロンも高騰はしているものの、その勢いは他の主要な仮想通貨にやや劣っています。

例えばビットコインは、昨年10月から2021年3月までの半年で約6倍に伸びており、仮想通貨バブルでつけた高値も更新しています。

一方でトロンは、バブル時の高値が約0.23ドル、今回の高騰時の高値が約0.061ドルとバブル時の高値にはまだまだ遠く、伸び率も他の主要通貨と比較するとやや見劣りしています。

トロン(TRON/TRX)の今後の予想・見通し

トロンはその今後を占うに当たって、ポジティブに捉えられる要素とネガティブに捉えられる要素がそれぞれあります。

そこで、まずはポジティブな要素から見ていきましょう。

トロンの今後を占うポジティブな要素2つ
  • トロンは未完成なプラットフォーム
  • すでに多くの企業と提携しており、実績がある
  • トロンは未完成なプラットフォーム

トロンには次のような6つの段階でのロードマップが設定されています。

それぞれの段階の名称期間概要
Exodus
(旅立ち)
2017年8月~
2018年12月
P2Pや分散型コンテンツモデルを通してユーザーが自由にデータをアップロードし、蓄積、配布できる仕組みをつくる
Odyssey
(冒険)
2019年1月〜
2020年6月
クリエイターがトロンを利用したいと思える報酬システムを構築する
Great Voyage
(大航海)
2020年7月〜
2021年7月
トロンのシステム管理に関する問題を解決する
Apollo
(アポロ)
2021年8月〜
2023年3月
トロンを利用するクリエイターによる独自トークンを発行できる仕組みの構築、またその実用化のための問題解決を図る
Star Trek
(スタートレック)
2023年4月〜
2025年9月
分散型システムによる、オンラインゲームのプラットフォームの実用化
Eternity
(永遠)
2025年4月~2027年9月ゲーム開発のためのクラウドファンディングを設けるなど、オンラインゲームのプラットフォームをさらに発展させる

このように2017年から2027年の10年計画で開発が現在も進められており、今後さらにコンテンツや機能が充実していくものと思われます。

また現状では、デジタルコンテンツの配信プラットフォームはYouTubeなど中央集権型のものが覇権を握っていますが、トロンの発展次第ではその様相にも変化が訪れるのかもしれません。

その際は、仮想通貨トロンの価格にも好影響を与えることでしょう。

  • すでに多くの企業と提携して、実績もある

トロンはコンテンツ配信のためのプラットフォームをつくるだけでなく、次のような大手企業と業務提携をして、トロンのブロックチェーンを活用したサービスをおこなっています。

トロンと提携している主な大手企業
  • Opera:中国の奇虎360傘下であるノルウェーのソフトウェア開発企業
  • Samsung:韓国の総合家電・電子部品・電子製品メーカー
  • BitTorrent:アメリカサンフランシスコに本拠地を置くソフトウェア開発企業
  • Swisscom:スイス・イッティンゲンに本拠地を置く、スイス最大の電気通信事業者
  • Obike:シンガポールにあるシェアサイクル事業を手掛ける国際企業

例えばこの内のObikeは、シンガポールにあるシェアサイクル事業を手掛ける国際企業で、世界20か国以上で事業展開をおこなっています。

またObikeは、トロンを基盤とした「Ocoin」というトークンを発行しており、

  • Ocoinでシェアサイクルの支払いができる
  • トロンとOcoinを相互交換できる

といったサービスをおこなっています。

このようにトロンはすでに自身のプラットフォーム以外にも、大手企業のサービスを経由して多くのユーザーをかかえており、また今後さらに広がりを見せると、おのずとトロンの価格上昇にもつながっていきます。

一方でトロンには次のような懸念点もあります。

トロンの今後を占うネガティブな要素2つ
  • 他のDiFi関連の仮想通貨に押され気味である
  • 創業者のジャスティン・サン氏への悪評が聞かれる
  • 他のDiFi関連の仮想通貨に押され気味である

トロンはイーサリアムよりも後に生まれ、かつイーサリアムに似たシステムを持つことから「イーサリアムキラー」の一つとして認識されています。

ただ、従来からある「イーサリアムキラー」と呼ばれる仮想通貨は昨今、新たに増え続けているDiFi(分散型金融)関連の仮想通貨に、ソフトウェアエンジニアや開発者を徐々に奪われつつあります。

ポルカドットコスモスなどの比較的新しいプラットフォームでは開発者の活動が増加している一方、トロン含め「イーサリアムキラー」の多くでは開発者が減少しています。

また、2020年後半以降の値動きを比較しても、ポルカドットなどの比較的新しい仮想通貨の方が大きく高騰しており、価格変動の面から見ても注目度の変遷がうかがい知れます。

  • 創業者のジャスティン・サン氏への悪評が聞かれる

トロンの創業者であるジャスティン・サン氏は2019年2月に、「正式に起訴はされていないものの、中国政府の管理下に置かれている」とメディアに報じられました。

その理由は、トロンを通じた違法な資金調達の疑いがあったためです。

またそれ以外にも、サン氏が手がける音声配信サービスPeiwoが違法ポルノビジネスに関与しているとの疑いがある、企業買収したBitTorrentの元従業員から差別的ハラスメントで訴えられるなど、サン氏については何かと良くない噂が絶えません。

もちろんサン氏自身は、これらの疑惑をいずれも否定しています。

ただ創業者についての悪評は事実かどうかに関わらず、トロンの価格に少なからず悪影響を与えますし、もしもそれらが事実だとわかった場合の影響は言うまでもありません。

このようにトロンの今後を占う要素はポジティブなものだけではなく、トロンの未来は明るい!とはなかなか断言しづらいのが現状です。

トロン(TRON/TRX)は買うべき?

トロンはコンテンツ配信のプラットフォームとしての利用実態があり、それ以外にも複数の大手企業と提携して事業展開をおこなっています。

また2021年3月現在、時価総額ランキング27位と、数字の面から見ても一定の需要があることがわかります。

ただその将来性を見ると、ポジティブな要素とネガティブな要素の両方があるので、一概に「買った方がよい」「買わない方がよい」というのを明言するのが難しいです。

また現状、他の新しいDeFi関連銘柄にやや遅れを取っているという実態がありますが、将来性をポジティブに捉えるなら、急騰してしまっているDeFi関連銘柄よりも今なら割安で買えるという見方もできるでしょう。

トロン(TRON/TRX)を購入できる取引所

トロンは、国内取引所と海外取引所の両方で取り扱われています。

ただ海外取引所は、日本の法律の所管外であり利用自体にリスクが伴うので、あまり利用を推奨しません。

そのためトロンを購入するなら、国内取引所の方を利用しましょう。

なお、トロンを扱っている国内取引所は2021年3月現在、「ビットポイント」の一社のみとなっています。

名称BIT Point(ビットポイント)
公式サイトBIT Point(ビットポイント)公式サイト
取扱通貨数7通貨
ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、
ライトコイン、リップル、ベーシックアテンショントークン、トロン
最低取引額買い注文は500円以上、売注文は通貨ごとの最低取引単位以上
提供サービス現物取引
レバレッジ取引
※2021年3月現在、新規の「レバレッジ取引口座」開設は一時停止中      
仮想通貨貸借サービス

アルトコインはコインチェックで投資しよう

トロンは長期的に見ると、ポジティブな要素とネガティブな要素が混在しています。

そのため今回トロンのことを知って、「トロンに投資してみたい」と思った方には先ほど紹介した国内取引所のビットポイントの利用をおすすめします。

しかし、「トロンへの投資は見送ろう」「他のアルトコインへの投資を検討しよう」と考えている方には、国内でアルトコインの取扱数が最も多い「コインチェック」の利用をおすすめします。

名称CoinCheck(コインチェック)
公式サイトCoinCheck(コインチェック)公式サイト
取扱通貨数17通貨(ビットコイン+アルトコイン16種類)
最低取引額500円
提供サービス仮想通貨販売所
仮想通貨取引所
CoinCheckつみたて
貸仮想通貨サービス
関連記事コインチェックの評判・口コミ

コインチェックにはおすすめ仮想通貨取引所ランキングの記事で解説しているように、次の3つのおすすめポイントがあります。

コインチェックの3つのおすすめポイント
  • アルトコインの取扱数が14種類と、国内取引所では最多
  • どのアルトコインも円建てで少額(500円)から取引できる
  • 取引ツールがシンプルで使いやすい
  • アルトコインの取扱数が14種類と、国内取引所では最多

コインチェックではビットコイン以外にも、国内取引所では最多となる14種類ものアルトコインを取り扱っており、その中から自由に投資したい対象を選ぶことができます。

コインチェックで取り扱っているアルトコイン(14種)

イーサリアム、イーサリアムクラシック、リスク、ファクトム、リップル、ネム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、モナコイン、ステラルーメン、クアンタム、ベーシックアテンショントークン、アイオーエスティー、エンジンコイン、パレットトークン

  • どのアルトコインも円建てで少額(500円)から購入できる

コインチェックでは、どのアルトコインも500円から購入することが可能です。

また他の取引所では、円が使えずビットコイン建てでしか購入できないところもありますが、コインチェックではすべてのアルトコインを円建てで購入できます。

少額から始められるので、仮想通貨投資の初心者でも気軽にトライできます。

  • 取引ツールがシンプルで使いやすい

コインチェックでは、パソコンのネットブラウザ上にある取引ツールと、専用のスマホアプリから取引ができるのですが、どちらもシンプルでわかりやすいつくりとなっています。

初心者はもちろんのこと、ベテラン投資家からも使いやすいと評判です。

トロン(TRON/TRX)の今後の予想・見通しまとめ

今回はトロン(TRON/TRX)について解説しました。

この記事のまとめ
  • トロンは、デジタルコンテンツを配信・保存・所有できる分散型(非中央集権型)のプラットフォーム
  • トロンは2021年2月以降高騰したが、その伸び率はビットコインなどにやや劣る
  • トロンの今後を占う要素は、ポジティブなものだけではない
  • トロンを購入するなら、国内取引所では唯一トロンを取り扱うビットポイントがおすすめ
  • トロン以外のアルトコインを購入するなら、アルトコインの種類が国内で最も多いコインチェックがおすすめ

トロン(TRON)はデジタルコンテンツを扱う分散型(非中央集権型)のプラットフォームです。

デジタルコンテンツ配信の分野は現状、YouTubeのような中央集権型のプラットフォームが覇権を握っていますが、トロンの発展次第では将来、その様相にも変化が起こるかもしれません。

またその暁には、仮想通貨トロン(TRX)の需要も大きく拡がっていくことでしょう。

ただ、トロンには創業者の悪評などネガティブな要素もあり、必ずしも今後の見通しは明るいとは断言しにくいのが現状です。

そのためトロンへの投資を考えるなら、今後のトロン関連のニュースにもアンテナをしっかり張りながら、慎重に検討しましょう。

またトロンへの投資を見送ってその他のアルトコインへの投資を検討するならば、アルトコインの取扱数が国内で最も多いコインチェックでの投資がおすすめです。

Originally posted 2021-03-14 18:42:27.

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